アンコール上映(14/12/27)千葉県文化会館

アンコール上映会(連続上映会の番外編)の報告です。

どういう縁か、色々あって千葉県文化会館小ホール(といっても定員225名の大きさ)を借りることになってしまいました。広ーいロビーに、B2の看板が小さく見える。

 

12/27なんて、とんでもない年末になったのは、8月時点でそこしか空いていなかったから。(押さえたのは8月です)いいのか、悪いのか、判断をする暇もなく準備に追われ当日になりました。

 

最終回は、ボランティア吉野さんの娘さん2人とそのお友達という、3人の女子高生が手伝いに来てくれました!これがねえ~。もううれしかったですねえ~。

 

私自身もそうですが、大人ばかり相手にしていたので。でも、これからの世の中を作っていくのは若い人ですから。

 

位置についた3少女達。


がんばっています。


全国的にも千葉県の殺処分がなぜ多いのかと言う話をしました。


実際県に確認したり、データを分析した結果、

  • 放し飼い・いなくなっても探さないなど捕獲される犬が多い飼い方の問題
  • 犬猫とも不妊去勢手術が徹底されていない(引取り数に占める赤ちゃんの割合が高い!)
  • 地域猫の周知率も少ない(H24年度県調査で知っている人が2割だった)

など、全体的に愛護後進県といって過言でない内実があります。(数値を近隣で成績のいい東京、神奈川と比べると弱い部分が良く見える。ワースト上位保持県の茨城と共に、関東のレッドゾーングループと括られても仕方ない数値が毎年出ています(><;))


 

この現状を変えられるのは「市民・県民しかいない」もう少し正確にいうと「本当に動物が好きな人」にしかできないと思っています。


熊本市の成功事例(殺処分ゼロ、またほぼゼロの成績が続く自治体になった)が本になっていますが、その3冊を読み込んでたどり着いた結論です。社会問題といっても、つまりは人間(達)が引き起こしている事態ですから、解決できるのも人間(達)だけです。

 

Amazon.co.jp: 殺処分ゼロ―先駆者・熊本市動物愛護センターの軌跡: 藤崎 童士: 本

 

同じ取材先を別の人が取材するとこうなる、のが解って面白かった。人により焦点を当てる部分が違うので、理解が立体的になります。

 

Amazon.co.jp: 殺処分ゼロの理由―熊本方式と呼ばれて: 松田 光太郎: 本

 

前2冊と違って、これは偉業を達成した熊本市の協議会の会長を務めていた当事者の本。殺処分を無くしたいと思うすべての人間にとって大切なことが書かれています。

 

何かをうまく行かせたい時、成功事例研究は必須だと思う。なので自治体、少なくとも担当部署の人は全部読んだ方がいいと思う。(というか、読んでいない人のやる気を正直、疑ってしまう。入手しにくい本でもなく、書籍は一番手軽な方法なので)

 

何か…業務へのヒントがあるかもしれませんよ。



殺処分をなくしたいなら、本当に動物が好きな人が官・民・獣医師・議員・ボランティアetc立場と利害を超え一致団結するしかない。

 

逆に言えば、それができればできる。不可能ではないこともよくわかりました。じゃあ誰がやるのと言われたら、やろうと思った人から。つまり自分からです。(笑) 

 

「しゃべり場」も企画しました。初めての試みで、反省点多々。いま思えば当然ですが、いきなり「殺処分を無くすにはどうしたら」なんて、普段考えた事も無い人が思いつくわけもないんだ、という事がよく解りました。(><;)

 

千葉県に足りないのは啓発です。広めてほしいならその方法も、わかりやすいものを示すことが大切ですね。自分の課題の一つです。

 

第二部は、NPO法人アニマルセラピー協会千葉本部さんのご協力で、アニマルセラピーが行われました。これがとても楽しく、本当に和みました。いろいろあった連続上映会もやっとひとまず終わり、そんな気分があり、最後にふさわしい文字通り「癒しのプログラム」になりました。


間近で初めて見たボルゾイ。


犬なのにすごい気品。


可愛いエアデール・テリア。テリアの王様とも呼ばれるそうで…。と、言われると構えそうになるが、相手してみると単なる人懐こい犬でした(笑)とても愛想のいい子で、ベロベロ顔をなめてくれた。(*ノωノ) 

左下のパピヨンと一緒にいると、まるでぬいぐるみショップのようです。


犬や猫の知能は2才半から3才の子供と同じくらいだと聞いたことがありますが、この顔を見ていると本当にそうなんじゃないかと思えます。(悪気が何もない)

 

こんな存在を私達は平気で殺したり、暗く狭い檻に詰め込み散歩もさせず、一生繁殖だけに使ったりしているのか…と思うと、どう考えても気が狂っているとしか…。

 

本当に、怖ろしくないですか?

私は、そういう事をしていて、どんなバチが当たっても、文句は言えないと思います。

 

ベテランのローちゃん。(ローズ)ほぼ毎日、セラピー協会のデモンストレーションに顔を出している偉大な営業担当者。でも正直なところ、犬にとって人間の不用意なふれあいはとてもストレスだろうと思う。いくら「セラピー犬」といっても、犬好きならその理解の上に付き合ってあげたいものです。


ローちゃんはいつも、な~んにもいわないでボーっとしている(ように見える)。


とても、心が休まる。


疲れて眠ってしまったようすがかわいかった。そうだよね。


フラッシュでピカッと目が光ってしまった?アンちゃん。(アンジー)


この子も毎日駅前に出てアニマルセラピー協会千葉本部の佐藤さん達と営業を頑張っている子です。大きいけれど、この品種(バーニーズマウンテンドッグ)の中ではむしろ小柄な方だとか。

 

性格はこちらが申し訳ないほどおとなしく、忍耐強い子です。(千葉駅前で何度も会っているうちに、この子達がどれだけ重労働をこなしているか、理解できた)

 

私をふくめ動物の好きな人は彼ら彼女らに感謝しなくてはいけない…。


不平不満も言わず、毎日、毎日、私達の悲しみを癒し喜びを増やしてくれる。早く老い、死に際を見せてくれる事も含めて短い人生の中で、沢山の事を教えてくれる。


妙に服を着せ擬人化する溺愛でもなく、犬畜生などと貶め、経済的都合のみで平気で殺せるメンタリティでもなく、動物を、ごく普通に共に生きる家族・パートナーとして、考えられる人が増えることを願っています。

 

それができるのは、私達人間だけなのですから…